2011年10月2日日曜日

4 aventures de Reinette et Mirabelle 「レネットとミラベル4つの冒険」

子供の頃から早起き。
そして夜明けのきれいな日はきゃーーとわくわくします。
夜明けといえば、この映画。

好きな監督エリック・ロメールの映画の中に4 aventures de Reinette et Mirabelle(邦題 「レネットとミラベル 四つの冒険」)


偶然出会った田舎娘レネットとパリジェンヌ・ミラベルの物語。仏語でレネット(reinette)は林檎の一種を指し、ミラベル(mirabelle)はスモモの一種を指すらしい。別タイトル(りんごちゃんとすももちゃん?)確かに同世代の女の子の
純粋なそれでいて2人とも確固たる自分がいます。その会話のリアルで楽しいこと!
タイトルでは冒険とあるけど、4つの日常の出来事からなるオムニバス。

エリックロメールの映画は、本当等身大で見てしまうので、
映画の中にがっつり入ってしまう感じ。

登場人物の個性、設定、会話、そして人間くさい日常感、自然の寄り添い方、誰かの人生を垣間見てるよう。
何度みても飽きない、けど彼同じ俳優、女優を繰り返し使うので、
その人物像に、前作とかが重なります。。
この映画でも3部にでてくるペテン師、「緑の
光線」のMarie Rivière … (デルフィーヌ役)
4部の画商は「満月の夜」のFabrice Luchini(オクターブ役)だよね。。まあそういう目線で見てるとまた違う楽しみがあるかもね。
ちなみに、あの意地悪なギャルソンは素人で16mmのカメラで撮影時、周りから何度も注文うけてたそうです。笑える。
話はずれましたが、レネットはパリ育ちのミラベルに
「青い時間(l'heure bleue)」の秘密を教えます。
「夜と朝の境目のほんの数分だけ、世界が沈黙するの」と。
そう、きれいな夜明けを見ると、この場面を思い出すのです。

田舎の新潟といえども、なかなか沈黙する時は味わえないです。
いつかどこかで《 青の静けさに包まれた空白のような瞬間 》に会えますかね?



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