2011年8月30日火曜日

アッバス・キアロスタミ-友達の家はどこ?

この映画知ってますか?何回も見てる映画なんだけど、今夜見ながらやっぱりいいなと。。
彼はAbbas Kiarostami、イランの映画監督。

 
間違えて持って帰って来てしまった友達のノートを返すために、その友達の家を探しに行くというただそれだけのストーリー。巨額の制作費を掛けた非現実に浸れる映画もいいけど、私はこっち派です。
殺し屋もゾンビも得体の知れない病気も何もありません。なのにハラハラします。
そして大人に対しイライラする。本当にイライラ~~。人の言い分聞いてよ!ッて感じ。
そして思い出します。子供の時、頼まれた夜のお使い怖かったこと。( 今じゃ考えられないけど )
後ろに伸びた影が違う人の影になってるんじゃないかと、走りに走ってお使いに行ったこと。
家の中の静けさが怖かったこと。揺れてる木が人に見えたこと。
1979年のイスラム革命以降イランでは、イスラム的価値観再構築の為に数々の文化的制約が課せられ、映画も厳しい検閲をうけたそうです。映画の限られた規制の中で子供社会と大人社会を映し出すことにより、イランという国を感じることができます。

アッバス・キアロスタミ によると、この映画はいわゆる「ジグザグ道三部作」の一作目。撮影から四年後、イラク北部一帯を地震が襲い、期せずして、キアロスタミはコケール村との関係を『そして人生は続く』(1992年)『オリーブの林をぬけて』(1994年)へと発展させていったそうです。

そういう目線でもう一度みてみよっと。思った夜でした。おやすみなさい。